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チェストベリー(チェストツリー)

ここでは、栄養成分とは少し違いますが、チェストベリーがPMSの緩和に摂り入れられている理由について解説していきます。

注目の西洋ハーブ「チェストベリー」

チェストベリー

チェストベリーとは、別名チェストツリーとも呼ばれるハーブ。南ヨーロッパや地中海沿岸、アジアに生息している落葉樹です。昔からヨーロッパではローマ時代から更年期障害など婦人科系の不調の緩和に用いられてきました。

現在、チェストベリーは以下のような効果があるとされています。臨床試験によって広く確認された効果もあれば、研究室単位でのみ確認された効果など、様々な説が混在しているのが実情です。

  • PMSの改善
  • 女性ホルモンのバランス調整
  • 高プロラクチン血症の改善
  • 不妊症に対する体質改善

以上の4点については、比較的強い科学的根拠を伴って確認されたチェストベリーの作用です。他に、科学的根拠が弱いながらも、月経障害やニキビ改善、流産防止などにも効果的であるとする説が見られます。

なお医療先進国のドイツでは、すでにPMS改善の治療薬としてチェストベリーを認可済み。日本におけるPMS治療薬「プレフェミン」(ゼリア新薬)にも、有効成分としてチェストベリーを配合しています。

医薬品以外にも、サプリメントやお茶などにチェストベリーが利用されている例は、世界中で多く見られます。

日本では、ママの母乳の出が良くなると話題となり、知名度が上がりました。ホルモンが原因の女性の悩み全般に良いので、PMSの症状を緩和するために選ぶ女性が増えているのです。

ずっと昔から効果が評価されて使われてきたハーブなら安心感がありますよね。使用されるのは、チェストベリーの実の部分で乾燥させてハーブティやサプリメントとして加工されます。

PMSにどんな効果をもたらすの?

チェストベリーを有効成分に迎えたPMS治療薬「プレフェミン」(ゼリア新薬)について、その公式サイトには国内の臨床試験のデータを掲載されています。

データによると、月経第一周期目にPMS改善効果を実感した女性は全体の64.2%、第二周期目が80.6%、第三周期目が91.0%と、長期的に服用することで徐々に効果を実感する人の比率が増えています。

「プレフェミン」の服用によって緩和された症状は、具体的に以下の通りです。

PMSによる精神的症状の緩和

臨床試験において改善が確認されたPMSの精神体症状は、主に以下の通りです。

  • 怒り…90.2%
  • 不眠…90.7%
  • 抑うつ気分…84.6%
  • いらいら感…83.0%

生理前の女性に対し、周囲の多くの人は「機嫌が悪い」と感じています。各種の精神的症状を自覚しているにせよ、自覚していないにせよ、PMSを生じる時期にチェストベリーを摂取すると、何らかの改善を実感できる可能性があるでしょう。

チェストベリーはドーパミンの分泌に関わると考えられている

一部では、チェストベリーは脳内のドーパミン系にはたらきかける、という研究結果が報告されています。ドーパミンは、やる気や快感など生きるための意欲に関わる神経伝達物質であるため、ストレスを軽減し前向きな気分をもたらしてくれるといわれているものです。

つまり、ドーパミンの分泌がストレスの負荷よりも上回れば、マイナス感情による悪影響が生じにくくなるのではないかと考えられているのです。

以上のことから、ドーパミンの分泌に関わるチェストベリーを摂取すると、月経前に多くの女性が感じる怒りやいらいらといったマイナス感情にアプローチしてくれることが期待できるという説もあります。

チェストベリーを含む商品(要指導医薬品)を、PMSの精神的症状に対して勧められる場合もあるようです。

一方で、チェストベリーはメンタル面のコントロールに関わることから、向精神薬などとの飲み合わせは悪く、後記のように、併用を避けるべき薬もあるので注意が必要です。

PMSによる身体的症状の緩和

臨床試験において改善が確認されたPMSの身体体症状は、主に以下の通りです。

  • 頭痛…90.0%
  • 疲労倦怠感…88.5%
  • 眠気…83.4%
  • 肌あれ…82.1%
  • 乳房のはり…78.2%
  • 腹部膨満感…74.0%

PMSの改善に効果的とされる様々な成分は、その多くが精神的症状の改善が期待できるもの。それに対してチェストベリーは、様々な身体的症状の改善にも効果をもたらす可能性が示唆されています。

チェストベリーは乳房痛のケアに使われてきたとされる

チェストベリーが月経前の乳房痛にアプローチするという実験結果が、一部で報告されています。ただ、効果が確定できるほど多くのデータが集められているわけではありません。

ですが、ヨーロッパではギリシャ・ローマの時代から、乳房痛のケアにチェストベリーが使われてきたという歴史があるようです。海外では多くの公定書にも記載されているそうですから、何らかの作用が期待できる可能性はあります。

また、頭痛、倦怠感などPMSの身体的症状の原因はホルモンバランスの乱れだといわれていますが、チェストベリーには、そのホルモンバランスをコントロールする作用が期待できるという説もあるようです。

古くから、チェストベリーが「女性のハーブ」として知られているのもそのためでしょう。

一方で、チェストベリーはホルモンバランスに影響を与えることから、ホルモン値に注意が必要な妊婦さん、ピルを常飲している女性、乳がん治療中の方などは摂取に気をつけなければならないとされています。

チェストベリーを摂取する方法

ハーブティ

特殊なハーブですので、一般のスーパーなどでは売られておらず、品数の多いドラッグストアやインターネットを利用して購入するのがおすすめです。

主にハーブティとして飲むかサプリメントとして飲むかといった方法になります。お茶として飲むとちょっとクセがあり、好みが分かれるかと思います。

その飲みにくさから他のハーブをブレンドして売られていたりします。その分、チェストベリーの濃い成分を吸収しずらくなります。

参考サイト・参考文献
※チェストベリー(チェストツリー) NHK健康ch「月経前症候群(PMS)の治療」より

副作用と1日の摂取量の目安

従来、チェストベリーには副作用がほとんどないとされてきました。しかしながら昨今の研究により、以下のような副作用のリスクがあることが判明したため、過剰摂取には注意が必要です。

チェストベリーの過剰摂取による副作用

  • 胃腸障害
  • 発疹
  • めまい

他に、以下の薬との飲み合わせた場合、相互作用が懸念されるとの注意喚起がなされています。

飲み合わせに注意すべき薬

  • 経口避妊薬(ピル)
  • 抗精神病薬
  • パーキンソン病薬

副作用の恐れのない、チェストベリーの適切な摂取量は、1日に20~40mgとされています。ハーブティーで飲む場合には、ティーメジャースプーン(3g)のお茶を、1日3回煎れる程度が目安と考えておきましょう。

効率的に補うならサプリがおすすめ

まだ注目されて間もないハーブだけに、はじめてだと、どれをどんなふうに飲んだら効果的なのか分からず戸惑ってしまいますよね。やはり、サプリメントが手軽でしょう。1日数回飲むだけで必要量を摂取できるからです。

お茶にすると味を感じて飲みにくいので、錠剤タイプのサプリメントは、誰もがはじめやすいと思います。

PMSサプリは選び方に気をつけよう

PMSに効果的とされる成分は、世の中にたくさんあります。しかしながら、それら成分のすべてが科学的検証により作用が確認された、という訳ではありません。PMSを緩和させるサプリメント等を検討するならば、科学的な実証のある商品を選ぶようにしてください。

以下のページでは、臨床試験をもとにPMSへの改善作用が認められたサプリメントを3種類ご紹介しています。成分名としては「もろみ酵素」「大豆磯フラボン」「エクオール」「ラクトフェリン」。ずれも科学的な信頼のある成分であり、かつ安全性にも問題のない成分なので、PMS症状の改善を目指す方は安心して利用してみてください。

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