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イソフラボン

ここでは、イソフラボンがPMSに良いとされる理由についてまとめています。

イソフラボンとは?

イソフラボンとは、大豆を中心とした豆類に多く含まれている成分の一つ。植物の色素成分や苦み成分はポリフェノールと総称されていますが、イソフラボンもまたポリフェノールの一種となります。

最近では色々な食品メーカーからイソフラボンを前面に出した商品がリリースされていますが、正直なところ「イソフラボンって何がいいの?」と思っている人も少なくないでしょう。

イソフラボンが注目されるきかっけとなったのは、その女性ホルモンに似た作用。女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類がありますが、これらのうちイソフラボンはエストロゲンに似た働きをすると言われています。この働きのことを、エストロゲン様作用と言います。

女性ならば、エストロゲンの重要性について少しはご存知ですよね。生理周期に応じてエストロゲンの分泌量が増減したり、妊娠・出産で大事な役割を果たしたりなど、その働きについては何となく耳にしたことがあるはずです。

このエストロゲン、他にも、女性にとって大事な様々な役割を果たしています。更年期障害の緩和、PMSの緩和、生理不順の改善、美肌効果、育毛効果等々…、エストロゲンの働きを挙げればきりがありません。

この様々な働きを持つエストロゲンに似た作用を持つのが、イソフラボンという訳です。

なお、大豆に含まれるイソフラボンは、大きく分けると「ダイゼイン」「グリシテイン」「ゲニステイン」の3種類。これらのうち「ダイゼイン」が腸内で代謝されること、エクオールという物質に変化します。エストロゲン様作用は、このエクオールが持つ働きのことと考えられています。

イソフラボンが持つPMSへの効果とは?

そもそもPMSが発症する原因は、女性ホルモンのバランス変化にあります。

エストロゲンとプロゲステロンの2種類がある女性ホルモン。月経の2週間ほど前の「黄体期」という期間に入ると、それまで優位にあったエストロゲンの分泌量が急激に減少。反対にプロゲステロンの量が増加し、両者の分泌量は逆転します。このタイミングをきっかけに、月経に入る直前までPMSが発症すると考えられています。

これら一連の現象を簡単に言ってしまえば、「エストロゲンの量が相対的に減ってしまったからPMSが起こる」ということ。さらに言えば「エストロゲンを追加投入すればPMS症状は改善する」との仮説も成り立ちます。

イソフラボンは、このエストロゲンと似た化学構造を持つ物質。あまりにも両者が似ているため、エストロゲンを受け入れるお皿(受容体)は、イソフラボンを本物のエストロゲンと勘違いし受け入れてしまいます。

結果、体は本物のイソフラボンを追加摂取した格好となってPMSの軽減につながっていくのでは、と考えられています。

なお、同じ理屈で、イソフラボンには更年期障害の緩和作用もあると考えられています。

特にどのようなPMS症状に効果的か?

跡見学園女子大学短期大学部家政科と東京農業大学応用生物科学部の共同研究グループは、PMS症状を持つ60名の女子短大生を対象にイソフラボンが持つPMSへの作用について研究を行ないました。イソフラボンの摂取によって何らかのPMS症状が緩和したかどうかを、アンケート形式によって調査した研究です。

大豆イソフラボンの摂取による身体症状の軽減

研究の結果、多くの被験者において、大豆イソフラボンの摂取によるPMSの身体症状の軽減を確認。特に、普段からPMS症状が重度の被験者においては、科学的有意な違いが見られました。

なお、最も多く見られた改善症状は、頭痛とのことです。

大豆イソフラボンの摂取による精神症状の軽減

身体症状に比べると、精神症状の緩和作用は軽微だったものの、大豆イソフラボンの摂取前後における改善は確認されました。中でも特に改善率が高かった項目が、不安感でした。

イソフラボンに副作用はあるの?

大豆イソフラボンにおける副作用については、現在までのところ、重篤な症例は報告されていません。海外での臨床試験も行なわれていますが、安全性については信頼できる成分と考えて良さそうです。

ただし、大豆イソフラボンの副作用に関する臨床データが少ないことから、慎重を期して厚生労働省では過剰摂取を控えるよう指導しています。また、妊婦や乳幼児などに対しては、日常の食事から得られる大豆食品に追加してイソフラボンのサプリメント等を摂取することを推奨していません。妊婦や乳幼児に対する副作用の臨床データが乏しいためです。

参考サイト・参考文献
※ イソフラボン 大塚製薬株式会社「大豆イソフラボン活性代謝物エクオール産生能とPMS/PMDDの関係について 日本女性医学学会学術集会にて発表」より
※ イソフラボン 内閣府・食品安全委員会「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」より
※ イソフラボン 跡見学園女子大学短期大学部家政科・東京農業大学応用生物科学部「月経前症候群に及ぼす大豆イソフラボンの影響」より

1日の摂取量の目安は?

内閣府の食品安全委員会では、1日における大豆イソフラボンの摂取量の上限を75mgとしています。ただし、75mgの摂取量を超過したからと言って、ただちにヒトに何らかの健康被害が生じる、という訳ではありません。日本人における大豆食経験、および一部の臨床データを参考に、「1日75mg程度までであれば健康被害が生じるリスクはない」との結論です。

なお、特定保健用食品(トクホ)における1日当たりのイソフラボン摂取上限は30mg。通常の食事から得られるイソフラボンの量も勘案し、トクホにおける摂取上限を低めに設定しています。

なお、一般的な食品に含まれている大豆イソフラボンの量は以下の通り。追加してサプリメントなどを摂取する際の目安としてください。

  • 納豆(1パック・45g)…35mg
  • 豆腐(一丁・300g)…80mg
  • 豆乳(200g)…41mg

納豆2パック、または豆腐一丁だけで、内閣府食品安全委員会が推奨するイソフラボンの上限値とほぼ同じ。日頃から大豆食品を積極的に摂取している人は、別途でイソフラボンサプリメントなどを摂る必要はなさそうです。

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