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テアニン

ここでは、PMS改善に効果的とされているテアニンの働きについて詳しく確認します。テアニンは緑茶に含まれているアミノ酸の一種。すでに各種の研究により、様々な作用を持つことで知られている成分です。

テアニンとは?

テアニンとは、日本の緑茶に多く含まれているアミノ酸の一種。緑茶のうま味成分としても知られ、茶葉の他、一部のキノコ類等にしか見つかっていない希少な成分です。特に、玉露に多く含まれることで知られています。

テアニンが発見されたのは1950年。以来、臨床試験を通じて様々な作用が確認されています。テアニンの代表的な働きについて見てみましょう。

睡眠の質を改善させる働き

テアニンの名を一躍有名にした作用が、各種の睡眠サプリメント。睡眠の質を高める作用があるとされ、現在、多くの睡眠サポートサプリメントにテアニンを配合。臨床試験においても、中途覚醒の頻度減少、起床時の主観的爽快感の向上など、睡眠の質を改善させたとするデータが数多く報告されています。

PMSを改善させる働き

テアニンは、PMSによるイライラや憂うつ、集中力の低下など、主に精神症状の改善に貢献することが報告されています。テアニンは血液脳関門を通過できることから、PMSに限らず、様々な精神症状(脳に起因する症状)の改善作用が確認されています。

ストレスを減少させる働き

ヒトを対象とした臨床試験において、テアニンには抗ストレス作用があることが確認されています。ストレスをかけられた被験者における心拍数や、唾液中の免疫グロブリンAなどを分析した結果、テアニンを摂取したグループに有意な抗ストレス作用がもたらされました。

認知症を予防する働き

京都大学と静岡県立大学の共同研究によると、テアニンには認知症患者における認知機能向上の作用は確認されなかったものの、テアニンの長期服用者(お茶を何年も飲み続けている人)において、認知症の予防的な作用を及ぼすことが確認されたとのこと。テアニンによる「酸化ストレス」の抑制作用が認知症予防に働いたと考えられています。

テアニンが持つPMSへの効果とは?

様々な食品の研究開発・販売を手掛けている太陽化学株式会社は、テアニンが持つ各種の作用に関する多くの臨床試験を行なっています。2006年9月、同社はテアニンが持つPMS緩和作用について確認したと発表しました。

太陽化学株式会社における臨床試験

臨床試験の被験者は、20~40代の女性28名。無作為に2つのグループに分けられ、第一グループは「2周期目にテアニンを摂取、3周期目にプラセボ(偽薬)を摂取」、第二グループは「2周期目にプラセボを摂取、3周期目にテアニンを摂取」する形で、PMSに対するテアニンの作用を確認しました。いずれのグループも、何周期目に何を摂取したか知りません。

試験の結果、特にPMSの症状が重いと判定されていた18名について、テアニンがPMSの改善に効果をもたらしたことが判明。PMSの各種症状のうち、とりわけ精神症状(イライラ、無気力、不安など)の改善が顕著に認められました。

ただし被験者の多くにおいて、PMSの身体的症状に対する作用は薄かったことが判明。これによりテアニンは、PMSの精神症状の改善に対して有益な成分であると結論付けられました。

テアニンに副作用はあるの?

テアニンは緑茶に含まれる成分。緑茶を飲み過ぎて体調を壊すという例を、我々は日常的にほとんど見たことがありません。すなわち、食経験を通じて、テアニンは安全性の高い成分ということを実感できるでしょう。

実際、味の素株式会社が中心となって行ったテアニンの臨床試験においても、その安全性は確認されています。

味の素株式会社が行なったテアニンの安全性に関する臨床試験

一般公募による被験者40名を対象に、1日の推奨摂取量の3倍にあたる840mgのテアニンを摂取してもらいました。40名のうち20名はプラセボ群(テアニンではない成分)です。

4週間にわたる臨床試験の結果、テアニンを飲んだグループとプラセボを飲んだグループとの間に、血液・尿・血圧・体温・脈拍のいずれにおいても、科学的に有意と判断できる差異は見られませんでした。

同社は、テアニンは高い安全性を有する成分であると結論付けています。

テアニンの過剰摂取を注意すべき人

妊婦・授乳婦

妊婦・授乳婦に対するテアニンの影響については、詳細な臨床データがありません。よって、過剰摂取は避けるべきでしょう。

なお、緑茶そのものには、テアニンの他にもカフェインが多く含まれています。カフェインは妊婦にとって禁忌の成分となるため、緑茶の過剰摂取は推奨されません。

乳幼児・小児

乳幼児・小児に対するテアニンの影響についても、妊婦・授乳婦と同様に詳細なデータはありません。よって、過剰摂取は控えるべきでしょう。

参考サイト・参考文献
※ ストレス 静岡県立大学「ストレスおよび糖尿病による脳の老化促進の機構解明と食品成分によるその予防」より
※ 緑茶 京都大学・静岡県立大学「緑茶を利用した認知症補完代替医療の臨床的展開と作用メカニズムの解析」より
※ テアニン 味の素株式会社「健常成人を対象とした『シスチン・テアニン食品』の過剰摂取における安全性の検討」より

1日の摂取量の目安は?

テアニンには、特に厳格な摂取目安量が設定されている訳ではありません。ただし、テアニンを主要成分とする睡眠サポートサプリメントの推奨摂取量を確認すると、多くの商品において、1日200mgを目安としています。よってPMSの改善を目指す上でも、1日200mgを目安と考えておけば良いでしょう。

ちなみにテアニン200mgを煎茶に換算すると、約20杯分に相当します。

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